AIを安全に使うための注意点!個人情報・機密情報の取り扱いガイド
なぜAIの利用に注意が必要なのか?潜むリスクを解説
AIが便利なツールであることは間違いありませんが、その裏にはいくつかのリスクが潜んでいます。なぜAIの利用に注意が必要なのか、具体的なリスクを理解することから始めましょう。AIを安全に使うためには、まず敵を知ることからです。
AIサービスへの入力データが学習に使われる可能性
多くの生成AIサービスでは、ユーザーが入力したデータをAIモデルの学習や改善のために利用することがあります。これは、AIの性能を向上させるためには不可欠なプロセスですが、利用者にとっては大きなリスクとなり得ます。つまり、あなたが何気なく入力した質問や文章、相談内容が、AIの知識の一部として蓄積され、他のユーザーへの回答に利用されてしまう可能性があるのです。もし入力情報に個人情報や会社の機密情報が含まれていた場合、意図せず世界中に公開されてしまうリスクもゼロではありません。
意図しない情報漏洩
AI利用における情報漏洩は、学習データとして使われるケースだけではありません。悪意のある第三者が「プロンプトインジェクション」と呼ばれるサイバー攻撃手法を使い、AIを騙して機密情報を引き出そうとするケースが報告されています。これは、特殊な指示(プロンプト)を与えることで、AIが本来守るべきセキュリティ上の制約を回避し、非公開情報を喋らせてしまう攻撃です。また、単純な操作ミスや組織の共有アカウントでの設定不備によって、非公開にすべき情報が漏れてしまう可能性も考えられます。
フィッシング詐欺やマルウェアへの悪用
AIは、人間が書いた文章と見分けがつかないほど、自然で巧妙な文章を生成できます。この能力が悪用されると、本物そっくりのフィッシング詐欺メールの文面や、ユーザーを騙してクリックさせるためのSNS投稿などが簡単に作成されてしまいます。さらに、悪意のあるプログラム(マルウェア)を含んだコードを生成することも可能です。信頼性の低いAIツールを利用したり、安易に不審なリンクをクリックしてしまったりすると、こうしたサイバー攻撃の被害に遭う危険性が高まります。
【基本編】個人でAIを安全に使うための3つの注意点
まずは個人でAIを利用する際に、最低限守るべき基本的な注意点を3つご紹介します。これらのポイントを意識するだけで、情報漏洩のリスクを大幅に減らすことができます。無料で始められる簡単な対策ばかりなので、今日から実践しましょう。
注意点1:個人情報を直接入力しない
最も基本的かつ重要なルールは、個人を特定できる情報をAIに直接入力しないことです。これは、AIを安全に利用するための大前提と言えます。具体的には、以下のような情報が該当します。
- 氏名、住所、生年月日
- 電話番号、メールアドレス
- クレジットカード番号、銀行口座情報
- マイナンバー、パスポート番号
- 勤務先の会社名や役職
友人との会話のような感覚でAIとやり取りしていると、「〇〇(自分の名前)ですが、〜について教えて」といった形で、うっかり個人情報を入力してしまいがちです。常に「インターネット上の誰でも見られる場所に書き込んでいる」という強い意識を持つことが大切です。
注意点2:アカウントのセキュリティ設定を見直す
AIサービスを利用するためのアカウントが乗っ取られてしまうと、過去の利用履歴から個人情報が盗まれたり、あなたになりすまして不正利用されたりする可能性があります。アカウントのセキュリティは必ず強化しておきましょう。
- 二段階認証(多要素認証)を設定する: パスワードだけに頼るのではなく、スマートフォンアプリやSMSを使った認証を組み合わせることで、不正ログインを格段に防ぎやすくなります。ほとんどの主要なAIサービスで設定可能です。
- 推測されにくいパスワードを使用する: 他のサービスで使っているパスワードの使い回しは絶対に避け、大文字・小文字の英字、数字、記号を組み合わせた、長くて複雑なパスワードを設定しましょう。
注意点3:提供元が信頼できるAIサービスを選ぶ
現在、数多くのAIツールが存在しますが、中にはセキュリティが脆弱なものや、悪意を持って情報を収集するようなサービスも紛れている可能性があります。利用する前には、必ず提供元の企業情報や、サービスの利用規約・プライバシーポリシーを確認する癖をつけましょう。
運営会社が明確で、多くのユーザーに利用されている著名なサービスを選ぶのが無難です。例えば、OpenAI社のChatGPTやGoogle社のGemini、Anthropic社のClaudeなどは、セキュリティ対策にも力を入れており、比較的信頼性が高いと言えるでしょう。(参考:無料で使えるAIツール10選!初心者が今日から始められるおすすめ一覧)
【会社編】ビジネスでAIを安全に活用するための情報取り扱いガイド
ビジネスでAIを活用する場合、個人の利用以上に厳格な情報管理が求められます。会社の信用問題に関わる重要な情報を取り扱うため、組織的な対策が不可欠です。ここでは、会社で安全にAIを使うための具体的な手順を3つのステップで解説します。会社ですぐ使える実践的な内容です。
ステップ1:社内ルール・ガイドラインを策定する
まず初めに、AI利用に関する明確な社内ルールを定めましょう。全社員が同じ認識を持ってAIを利用することで、属人的なミスや判断のばらつきを防ぎ、組織全体としてのセキュリティレベルを向上させます。
- 入力禁止情報の定義: 顧客の個人情報、取引先の非公開情報、未発表の製品情報、社内の人事・財務情報など、具体的にどのような情報をAIに入力してはいけないのかをリストアップし、全社で共有します。
- 利用可能ツールの指定: 会社として利用を許可するAIツールを限定します。セキュリティが担保されたツールのみに絞ることで、シャドーIT(会社が許可していないツールの利用)によるリスクを低減します。
- 利用目的の明確化: どのような業務にAIを利用して良いのか、その範囲を定めます。
- インシデント発生時の報告フロー: 万が一、情報漏洩などのセキュリティインシデントが疑われる場合に、誰に、どのように報告するのかを定めておきます。
ステップ2:AI利用に関する社員教育を実施する
ルールを策定しただけでは、残念ながら形骸化してしまう恐れがあります。なぜそのルールが必要なのか、どのようなリスクがあるのかを全社員が自分事として理解できるよう、定期的な研修や勉強会を実施することが極めて重要です。情報リテラシー教育を通じて、社員一人ひとりのセキュリティ意識を高めていきましょう。新入社員研修などに組み込むのも効果的です。
ステップ3:セキュリティ機能が強化されたビジネス向けAIを選ぶ
多くのAIサービスには、個人向けプランとは別に、セキュリティ機能が強化された法人向けのビジネスプランが用意されています。これらのプランでは、入力したデータがAIの学習に利用されないようにする「オプトアウト」設定が標準で有効になっている場合が多く、情報漏洩のリスクを大幅に低減できます。
以下に、主要なビジネス向けAIツールのセキュリティ機能についてまとめました。自社のセキュリティポリシーと照らし合わせて、最適なツールを選びましょう。
| AIツール名 | プラン | 入力データの学習利用 | 主なセキュリティ機能 |
|---|---|---|---|
| ChatGPT | Team / Enterprise | デフォルトで無効 | SSO(シングルサインオン)、データ暗号化、SOC 2 Type 2準拠 |
| Gemini for Google Workspace | Business / Enterprise | デフォルトで無効 | Googleの高度なセキュリティ基盤、データ損失防止(DLP) |
| Microsoft Copilot for Microsoft 365 | Business / Enterprise | デフォルトで無効 | Microsoft 365のセキュリティ・コンプライアンス機能と統合 |
初期コストはかかりますが、会社の機密情報を扱うのであれば、ビジネスプランの導入を強く推奨します。無料版との機能差だけでなく、セキュリティ面でのメリットは計り知れません。(参考:ChatGPT無料版と有料版の違いを徹底解説!どちらを選ぶべき?)
主要AIツールのセキュリティ設定・オプトアウト方法
個人で利用する場合でも、設定を変更することで入力データをAIの学習から除外(オプトアウト)できる場合があります。ここでは、代表的なAIツールでの設定方法を画像付きで解説します。プライバシーが気になる方は、ぜひ設定を見直してみてください。
ChatGPT (OpenAI) の設定方法
- ChatGPTにログインし、画面左下のプロフィールアイコンをクリックします。
- 「設定」(Settings)を選択します。
- 「データコントロール」(Data Controls)の項目にある「チャット履歴と学習」(Chat history & training)をオフにします。
※この設定をオフにすると、過去の会話履歴がサイドバーに表示されなくなるため注意が必要です。履歴を残したい場合は、この設定はオンのままにしておく必要があります。
Gemini (Google) の設定方法
- Geminiにアクセスし、左側のメニューから「アクティビティ」(Activity)を選択します。
- 「Geminiアプリのアクティビティ」というカードを見つけ、これをオフにします。
これにより、今後のアクティビティがGoogleアカウントに保存されなくなり、AIの学習にも利用されなくなります。
Microsoft Copilot の設定方法
Microsoft Copilot(旧Bingチャット)は、Microsoftアカウントにサインインしている状態であれば、通常、チャット履歴は保護され、AIの学習には利用されません。個別のオプトアウト設定は基本的に不要ですが、ビジネス利用の場合は、前述の通り、より強固なセキュリティと管理機能を提供する「Copilot for Microsoft 365」の利用が前提となります。
まとめ
本記事では、AIを安全に利用するための注意点について、個人と企業それぞれの視点から、初心者にもわかりやすく解説しました。
【AIを安全に使うためのポイント】
- 個人情報の入力は絶対に避ける
- アカウントのセキュリティ設定を強化する(二段階認証など)
- 提供元が信頼できるAIサービスを選ぶ
- 会社では明確なルールを策定し、全社員で共有・教育を徹底する
- ビジネス利用では、セキュリティ機能が強化された法人向けプランを検討する
AIは、正しく使えば業務効率を飛躍的に向上させる強力なパートナーです。しかし、その裏に潜むAIの安全性に関するリスクを軽視してはいけません。特に個人情報や会社の機密情報の取り扱いには、細心の注意点を払う必要があります。
今回ご紹介したガイドラインを参考に、ぜひ今日から安全なAI活用を実践してください。ルールを守って賢くAIを使いこなし、日々の業務改善や新たなアイデア創出に繋げていきましょう。(参考:会社でAIを使う方法!ビジネスパーソン向けAI活用事例10選)
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